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長久保病院

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Various surgical methods

Rezum
Rezum surgery method

各種手術法

Rezumは前立腺肥大症の手術方法の一つで水蒸気を用いて前立腺肥大を解消する画期的手術方法です。
患者さんの負担も軽く、日帰り治療も可能な手術として注目されています。

Rezumとは

Rezum

はじめに

Rezum(レジューム)とは、日帰りも可能な、新しい前立腺肥大症の手術法です。
水蒸気による手術で、103°Cの水蒸気を9秒間噴霧し、前立腺組織を約70°Cまで上昇させ組織を壊死させることにより肥大症による閉塞を解除します。
そして基本的に日帰り手術です。手術時間は約30分ほどで、尿道カテーテルは3〜7日留置します。


Rezumシステムについて
Rezumシステムは、前立腺肥大症の手術方法の1つで、内視鏡を用いて尿道から入り(経尿道的)、水蒸気を利用して前立腺肥大症を治療する医療機器です。
水蒸気が、肥大した組織内に蔓延し、細胞を壊し、その細胞が体内に自然に吸収されていくことで、前立腺肥大症に伴う症状を緩和します。
この経尿道的水蒸気治療は、前立腺肥大症を低侵襲に治療する、新しい手術療法です。
日本では行政の承認を2021年10月13日付けで取得しましたが、欧米では5年以上の実績があり、治療が安全に進められること、また治療の効果があることが、示されています。
Rezumによる前立腺手術

治療方法・メカニズム
デリバリーデバイスの先端からは水蒸気を送り出す針が出るようになっており、内視鏡で確認しながら適切なところで針を前立腺の肥大した組織に直接差し込み、 水蒸気を注入します。
水蒸気は、前立腺組織の間質と呼ばれる、スペースの部分を伝って充満します。水蒸気は約103°Cですが、前立腺は体温と同じですので、水蒸気が前立腺細胞に触れて温度が下がることで、水蒸気治療を行った部分が約70°Cになります。
この過程で治療部分の前立腺細胞は破壊され、その後約1〜3か月かけて自然に体内に吸収されていきます。
こうして、肥大していた前立腺が小さくなり、前立腺肥大症からくる下部尿路症状が緩和されます。

治療の特徴
水蒸気により前立腺組織の治療部分の温度を上げます。
組織は温度が上がると浮腫(腫れ)を起こします。この浮腫は一時的なものですが、腫れている間に尿閉にならないために、本治療後は一定期間、尿道カテーテルの留置が検討されます。
米国で行われた本治療の臨床試験では、本治療を行った患者様の約9割で治療後に尿道カテーテルが留置されました。また、留置期間の平均は3〜4日間、範囲は1.0−30.9日間でした。

治療のながれ

基本的には日帰り手術です(以下、参考例です)。
①朝、来院(例:8時半来院)
②午前中、手術は全麻またはサドルブロック(例:9時開始)。
③手術は30分ほど午後、病室で経過観察。
④夕方、帰宅(例:3時退院)カテーテル留置のまま3〜7日後来院、カテーテル抜去。

レーザー蒸散術による前立腺

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